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工数削減だけじゃない、SOY CMS導入のメリット
SOY CMS/SOY Shopは他のCMSとどう違うんですか?
一番よく聞かれる質問です。端的には「HTML完成から組込み完了までの工数がとても少なくなります」「一度組み込んでからの修正がとても楽(HTMLだけ編集するコストとほぼ変わらない)です」というのが主な点ですが、この二つの特徴が合わさるともっと大きな長所が生まれます。
それは「段階的な組込み、修正が可能になること」です。
もともとあるテンプレートを少し修正して使用する場合は別にして、オリジナルのデザインでCMSを使用するときの手順は大体こんな風であることが多いと思います。
しかし、この方法だとこのような問題が発生します。
- 要件定義で丁寧にドキュメントを作成しても、その内容についての理解が発注側と受注側とで違って、後になって「ここはこういう意味だろう」「いや、違います」といったすれ違いが発生する。
- デザイン制作、システム開発が並行して進んでいる間、発注者がデザイナーの成果物(画像の印刷物である場合も)ばかりが見られて、プログラマーの成果物は(非専門家からみるとわかりにくいため)あまりちゃんとチェックされない。
- 組込み完了後に初めて動作する状態でのチェックが行われ、結果「約束していた仕様と違うのではないか」「やはりここはこうしてほしい」といったクレームになる。
- 組込み完了の時点で公開時期が迫っている中、修正箇所について再度の修正を避けるためにより厳密な要件定義を行おうとするとこのフローを再度行わねばならず状況が逼迫する。
その点、SOY CMS/SOY Shopのテンプレートは
というコメントタグと独自属性値による制御なので「HTMLほとんどそのまま」「テンプレート化後もHTMLだと思って編集可能」という特徴があるため、(上記のワークフローでももちろん対応は可能なのですが)以下のような順番での開発が可能です。
この手順で開発を進めると、こんなメリットがあります。
- 初期に「動作する状態での確認」をしてもらえるので、要件定義の時点で理解に齟齬があっても早期に修正できる(同じ手戻りでもプロジェクト末期ではなく初期に発生させることができる。手戻りは初期に近いほど対応コストが少なくて済む)。
- 開発進行中も「動きが見えるものにどんどん実際の動きが追加されていく」ため、発注側の、実際に運用に携わるより多くの人が関心を持ちやすく、多角的なチェックを行うことができる。
- 適当なところで区切りをつけて公開しても、その後の修正はジグザグを延長すればいいだけなので特段コストが変わることがない。多段階リリースが容易。継続的な改善を行いやすい。
デメリットは
- 「手戻りは絶対に発生するもの」という認識が必要で、「いかに手戻りを減らすかが重要」という一般的なプロジェクトマネジメント手法の発想から自由にならないといけない。
- 完全なデザイン確定前にHTMLでの制作に取り掛かるのが望ましいが、初期案は作り直しになる可能性がある。
という点ですが、後者についてはドキュメント作成のコストやリリース前の対応コストが削減できる分、トータルではほとんどの場合問題のないレベルに収まると思います。
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