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豆式デスマーチ回避術(1)
2017年06月27日
SOY CMS/Shopはオープンソースライセンスで公開しているため、ご利用は用途を問わず無料です。じゃあ開発元は何で収入を得ているの?とよく聞かれます。主には
- 制作・開発会社さまからのサポートご依頼
- サイト運用者さまからのご依頼
でサポートやサイト構築のお手伝いをさせていただいているのですが、前者については「自社では対応が難しいお仕事」だけが集まってきます。単純に規模が大きかったり要件が複雑だったりで経験が無いから手伝ってというものもあるんですが、一定数「デスマーチになりそう」「もう半分デスマーチになってしまっている」お仕事が含まれてきます。だからそんなときの対処のノウハウが結構たまっています(もちろんCMSなのでWeb構築関連に限ったお話です)。
まず、そもそもですがデスマーチはなぜ起きるのか?というと、要件に対するリソース(予算、スケジュール)不足です。予算不足は技術ではどうしようもないので触れませんが、スケジュールについては手の打ちようはあります。
スケジュールが厳しくなる理由、厳しくなったときに起きる悪循環は大体こんな感じでしょう。
- 要件定義・設計が遅れて実装に充てられる期間が削られた(でもリリース時期は動かない)
- 実装に入ってから追加の要件が出てきた(でもリリース時期は動かない)
- 途中で追加された要件についてもかたくなに要件定義→設計→実装→テストの手順を守ろうとして時間を食ってしまう
- スケジュールが厳しいことが明白な段階になっても、プロジェクトの進行方法自体の見直しを行わない(当然進行速度は変わらないので「見通し通り」炎上する)
- スケジュールが厳しいことが明白になったとき、人員の追加で巻き取ろうとして(プロジェクトの詳細を知らない)新規参加のメンバーへの説明の手間で却ってスケジュールが圧迫される
いずれにしろ「要件に関する意識のすりあわせが難しいこと」「イレギュラーへの対処自体を計画に織り込んでいないこと」が問題です。
こちらのブログでは何度かに分けて、こういった状況に対応するために、SOY CMS開発元ではどんなことをしているか説明をしていきたいと思います。