SOY Shopプラグインの解説 ユーザカスタムフィールド1
カートのお客様情報で入力できる項目を増やしたいとします。
その時にカスタマイズ用のカートを用意して対応でも良いですが、
ユーザカスタムフィールドの拡張ポイントで増やすことも可能です。
ユーザカスタムフィールドで増やすと、
POSTの処理をプラグインの中で行えるので大変便利です。
今回は同梱されているユーザカスタムフィールドを元にコードを見ていきます。
ユーザカスタムフィールドは、
管理画面をSOY Shop側に持つプラグインで、
soyshop.user.customfield.phpという拡張ポイントで処理を行います。
拡張ポイントの詳細を見ていきます。
/soyshop/webapp/src/logic/plugin/extensions/soyshop.user.customfield.phpを見ると、
class SOYShopUserCustomfield implements SOY2PluginAction{ private $mypage; function clear($mypage){} /** * @param array $param 中身は$_POST["custom_field"] */ function doPost($param){} /** * マイページ・カートの登録で表示するフォーム部品の生成 * @param MyPageLogic || CartLogic $mypage * @param integer $userId * @return array(["name"], ["description"], ["error"]) */ function getForm($mypage, $userId){} /** * 各項目ごとに、createAdd()を行う。 * @param MyPageLogic || CartLogic $mypage * @param SOYBodyComponentBase $pageObj * @param integer $userId */ function buildNamedForm($mypage, SOYBodyComponentBase $pageObj, $userId=null){} /** * 登録確認で表示する */ function confirm($mypage){} /** * UserAttributeに登録する * @param MyPageLogic || CartLogic $mypage */ function register($mypage, $userId){} function getMypage() { return $this->mypage; } function setMypage($mypage) { $this->mypage = $mypage; } }
となっています。
各コードを見ていくと、
カートのお客様情報に新しいフォームを作成するために
getFormとbuildNamedFormがあります。
この二つの関数の違いは、
getFormがカートに下記のコードを記載しておくことで、
カスタムフィールドを追加した時に自動でフォームの出力を行います。
<!-- soy:id="has_user_customfield" --> <!-- soy:id="user_customfield_list" --> <tr> <th nowrap scope="row"><!-- soy:id="customfield_name" /--></th> <td> <!-- soy:id="customfield_form" /--> </td> </tr> <!-- /soy:id="user_customfield_list" --> <!-- /soy:id="has_user_customfield" -->
この仕様だと、カートのデザインが自由にならない。
たとえば、名前の下に英語表記というフォームを追加しようにもできないので、
この問題を解決するためにbuildNamedForm関数が用意されました。
この関数は、
ユーザカスタム項目で新しくフィールドを追加した後に、
Cart02ページのフォームの箇所に
<input type="text" soy:id="user_customfield_{フィールドID}">
と記載すると、
このように好きな箇所にフォームを追加できます。
この時、フォームが二重に表示されないようにgetFormで出力するためのsoy:idは削除しておきましょう。
プラグインの方の処理ですが、
function getForm($mypage, $userId){ //出力する内容を格納する $return = array(); foreach($this->list as $config){ //途中省略 $obj = array(); $obj["name"] = $config->getLabel(); $obj["form"] = $config->getForm($value); $return[$config->getFieldId()] = $obj; } return $return; }
配列にフィールドID、ラベルとフォームのHTMLを入れてreturnで返して表示しています。
一方、buildNamedFormでは、
function buildNamedForm($mypage, SOYBodyComponentBase $pageObj, $userId=null){ foreach($this->list as $config){ //途中省略 $h_value = htmlspecialchars($value, ENT_QUOTES, "UTF-8"); $pageObj->addInput($h_formID, array( "id" => $h_formID, "name" => $h_formName, "value" => $h_value )); break; } }
のようにcreateAddで新しいsoy:idを作成しています。
(addInputはcreateAdd("***", "HTMLInput", array());の短縮形)
SOY App開発の解説 SOY2HTMLでフォームを設置する
addInputでsoy:idを作成すると、入力した文字列用のsoy:idも自動で生成されます。
buildNamedFormはCart04ページの入力情報の表示の際にも読み込まれます。
$pageObj->addInput("user_customfield_hoge", array());を作成した場合、
<input type="text" soy:id="user_customfield_hoge">と<!-- soy:id="user_customfield_hoge_text" /-->が使用できます。
(末尾に_textをつけるとHTMLLabelの処理になる)
次回は表示したフォームからのPOST処理を見ていきます。
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2014.02.28 | Comments(0) | Trackback(0)