SOY Shopプラグインの解説 オーダーカスタムフィールド1
2015.02.12
カートの配送・支払の選択画面で入力できる項目を増やしたいとします。
その時にカスタマイズ用のカートを用意して対応でも良いですが、
オーダーカスタムフィールドの拡張ポイントで増やすことも可能です。
オーダーカスタムフィールドで増やすと、
POSTの処理をプラグインの中で行えるので大変便利です。
今回は同梱されているオーダーカスタムフィールドを元にコードを見ていきます。
オーダーカスタムフィールドは、
カートと管理画面でフィールド(フォーム)を追加するプラグインで、
soyshop.order.customfield.phpという拡張ポイントで処理を行います。
/soyshop/webapp/src/logic/plugin/extensions/soyshop.order.customfield.phpを見ると、
class SOYShopOrderCustomfield implements SOY2PluginAction{ private $cart; /** * セッションの削除 */ function clear(CartLogic $cart){ } /** * @param array $param 中身は$_POST["customfield_module"] */ function doPost($param){ } /** * 注文完了時に何らかの処理を行う * @param CartLogic $cart */ function order(CartLogic $cart){ } /** * エラーチェック * @return Boolean */ function hasError($param){ return false; } /** * カートで表示するフォーム * ["name"]、["description"],["error"]を返す * @param CartLogic $cart * @return Array("name" => "", "description" => "", "error" => "") */ function getForm(CartLogic $cart){ } /** * 管理画面で表示する値 * ["name"]、["value"]を返す * @param Integer OrderId * @return Array array(array(("name" => "", "value" => "")) */ function display($orderId){ } /** * @param int $orderID * @return Array labelとformの連想配列を格納 array(array("label" => "", "form" => "")) */ function edit($orderId){ } /** * saveする際のconfigを取得して返す */ function config($orderId){ } function getCart() { return $this->cart; } function setCart($cart) { $this->cart = $cart; } }
となっています。
各コードを見ていくと、
カートの配送・支払画面(CartPage03)でフォームを表示する為に
getFormを用意しています。
getFormでArray("name" => "", "description" => "", "error");の配列を返すことで、
項目とフォームを表示出来る様になります。
(1.16.0から必須項目の有無のisRequiredにも対応します。)
nameには新しく追加したフィールド名、
descriptionに説明の文章付のフォームのHTMLを入れることで、
この時、フォームのname属性には必ず、name="customfield_module[任意の名前]"にしておきましょう。
次のフォームで入力した値のPOSTですが、clear、hasError、doPostの順で読み込まれます。
clearはdoPostでセッションに入れた値の削除等の処理を書きます。
hasErrorでは、入力した値に間違いがないかチェックをして、Boolean値で返します。
その後、doPostが読み込まれ、モジュールの登録とCartLogicのセッションに値を保持します。
この時、$cart->setAttribute("key", "value");で値を保持することで、フォームに入力した内容の保持となり、
$cart->setOrderAttribute("key", "label", "value");で値を保持することで、
お支払・配送方法の項目の末尾に追加されます。
この後、ご注文確定をクリックすることで、orderが読み込まれ、今回保持した値を注文情報に追加します。
次回は管理画面側の処理を見ていきます。